おおらかな木の家には
人の生き方を変えるチカラがある(ような気がする)。
そこで、木の家に住んでいる人にこんな質問を。
「木の家に住む前と、住んでいる今。
なにか、変わりました?」
一緒に考えて工夫するようになりました
埼玉県
Wさんご夫婦 前編
Wさんご夫婦
ご主人・奥さんのふたり暮らし。ペットは、猫のブラッキーと文鳥のマッシュ、インコのマックス。2年半前、郊外にWONDER DEVICEを建築。
「きのいえ以前。夫婦それぞれ違う住まい観を持っていました」
木の家に住む前は、どんな住まい、暮らしでしたか?
ご主人:私は、都内の集合住宅に暮らしていました。都心に勤務しているのですが本格的なリモートワークになる前で、電車通勤には便利でした。妻とはもともと趣味の車の会で出会ったのですが、結婚をすることになり関西から引っ越してきてくれたんです。
奥さん:そう。ずっと関西で暮らしてきたので、まだ関東には慣れていない(笑)。以前は、自分で建てた注文住宅で暮らしていました。スペインっぽい雰囲気が好きなので、白いタイルをふんだんに取り入れて、部屋数もあるような。今の住まいとは逆の方向性の家でしたね。
ご主人:関東から関西へ8時間くらいかけてドライブ旅をしたり、ふたりとも車好きでキャンプ好き。自然のなかでのんびりするのが心地いいので、新しく建てる家もそんな雰囲気の家がいいよね、と話していました。
「きのいえ以後。一緒に考えて工夫するようになりました」
奥さんにとっては、以前とは違い今は部屋数が少ない造りですが、いかがですか?
奥さん:この部屋はなんの部屋、と決まっていない分、暮らし方をフレキシブルに変えられるのが楽しいですね。たとえば、夫がリモートワーク中心になったため、家で一緒に過ごす時間が増えたんですよ。私は料理が好きで、ずっとキッチンにいるんですね。最初は、1階の土間をワークスペースにしていたんですが、お互い存在が気になる。途中で、ワークスペースを2階に変えてもらいました(笑)
ご主人:かわりに、土間にソファを置いてリビングにしました。模様替えをけっこうするんです。ダイニングの大きなテーブルの向きを縦にしたり、横にしたり。
奥さん:夫の実家が近く、義両親や義妹家族がよくごはんを食べにきてくれるんです。人を呼ぶのが好きだから、寛いでもらえる場所、座れる場所をいっぱい作りました。
奥さん: 2階の大型収納も気に入ってますね。家中の収納をここに集約したんです。ドラマ「Sex and The City」に出てくるキャリーの家のイメージで、パッと見て、なにがどこにあるか全部見渡せるようにしたんです。
ご主人:今はクローゼットの入り口はカーテンにしてるんですが、DIYで扉をつけようかな。この家は、こんなふうに考えながら作っていける、やりたいことを見つけさせてくれる家ですね。