ログハウスと家庭菜園とD.I.Y.

Kさんご家族

エリア:千葉県
シリーズ:COUNTRY LOG
居住年数:約5年半
家族構成:4人

ウッドデッキからつながるお庭はほぼ全体を家庭菜園に。現在は、ナス、白菜、キャベツ、レタス、ブロッコリー、ニンジン、ラディッシュなど10品目以上を育てている。夏野菜は一通り収穫し終え、いまは秋野菜を栽培しはじめたところだそう。

野菜づくりも家具づくりも、趣味を超えた「日常」の一部。

千葉県・成田市。都心からクルマで1時間ちょっと離れた住宅地。お庭側の写真を見ると結構な田舎暮らしにも見えるが、じつはそうでもないのだ。あえて道路に面して玄関を設けず、家の脇を回り込むように進むとウッドデッキを中心とした川辺邸のプライベート空間が広がっていた。温かみのある色調のBESSカントリーログハウスの雰囲気にぴったりな、家庭菜園のある暮らしだ。

ご主人は、キャンプや登山、トレイルランなど、一通りのアウトドアを経験したうえで、最近はトライアスロンに挑戦しているという根っからのソト好き。そしてナイものは木で何でも作ってしまう、D.I.Y.マスターだった。

庭にある薪棚や道具収納用の小屋、耕うん機用の小屋など、ほぼすべてがご主人の手作り。玄関につづくウッドデッキにもお子さん用に自作したシーソーや黒板などが置かれていた。

ウェルカムボードに感涙の取材陣。奥に見えるベンチもご主人のD.I.Y.の賜物。

— この家に住んでライフスタイルに変化はありましたか?

ここに越す前は、もっと駅に近い2DKの賃貸マンションでした。その頃から家族みんなキャンプが好きで、外でご飯を食べたくてベランダでこぢんまりとBBQをしてみたり、D.I.Y.用の木材もわざわざ実家で切って持ち込むスタイルでした。

それがいまは、辺りをあまり気にせずにノビノビとできるのは大きいですね。それに、家の中で何かをするのも楽しいんですが、明るいうちは外に居たいって思うようになりました。子どもを怒ることも少なくなった気がします。

リビングから続くウッドデッキとその前に広がる家庭菜園。外で作業をしていもその気配を感じられるのが嬉しい。

— イン(中)とアウト(外)の境目が、いい意味で感じられないお宅ですよね?

そうですね。そういえば、リビングに居た子どもがウッドデッキの方に走っていって窓にぶつかったりしたこともありましたね(笑)。

この辺は住宅地ではあるんですが、裏に小さな森があるので朝になると鳥のさえずりが聞こえたり、ちょうど空がひらけていてお月見にも最高なんです。そういった意味では、家に居ながらキャンプの気分が味わえるので、ここに住んでからオートキャンプに行く機会は減ったかもしれないですね。家庭菜園やD.I.Y.に関しても私にとっては趣味ではなくて「日常の糧」のようなカンジになっちゃいましたね(笑)。

お庭の片隅には自作の燻製器も。食にもこだわり満載なKさん。一体ここから何が出てくるのだろう?

燻製器から出てきたのはリブロースハムのスモーク。朝イチに仕込んで待つこと9時間(途中で一度蒸している)、3時のおやつにお手製のサンドイッチをいただく。これが激ウマ!

憧れのマイホーム、だからこそ迷いはあった。

— BESSの家を選んだキッカケはなんですか?

以前からマイホーム願望はあったので、土地は決まってないけれどハウスメーカーの展示場だけは結構見て回っていたんです。ただ、見れば見るほど、私的にはだんだんと、どこもかしこも同じように見えてきてしまって。耐震性など機能面ばかりを説明されたり、どんな要望でも叶えられるフルオーダー的なサービスだったり、柔軟な対応をウリにしているメーカーが多くて逆に迷ってしまうというか。

そんなときに、佐倉市に「BESS街区」という分譲住宅地ができて、BESSの建物を一通り見る機会があったんです。その時は「ワンダーデバイス」の間取りが気に入ったのですが、正直初めて聞いたメーカーだったので、今度はちゃんと調べてから代官山の展示場まで足を運びました。

— 出会いはたまたまだったんですね。でも、この家は「カントリーログハウス」でシリーズが違いますが。

ワンダーデバイスを見たくて展示場を訪れたのですが、ログハウスの話を聞いてみたら、そのシンプルさに驚かされました。壁も、積み木みたいに組み合わせてるようなのに、無垢の木をふんだんに使っているから断熱も調湿もリラックス効果もあって……とか。シリーズごとに家の形はもうコレで決まっていて、土地や家族構成、住む人のライフスタイルに合わせてサイズ展開しています、といった感じで。その分、金額も明確。他の住宅メーカーもかなり見て回っていたので、そのシンプルさが衝撃的でしたね。頑固というか、開き直りというか。

機能的な話は全然なくて、家は道具なのでとことん楽しんでください。汚れても傷ついても使ううちに無垢の木はアジになります。Kさんならこのログハウスでどんな暮らしをしたいですか?って。良く言えば、相当自信があるんだなって思いましたね(笑)。

2階の吹き抜け部分のオープンスペース。冬に薪ストーブを焚くと、ここがちょうどいい暖かさになるそうで、子どもにもお客さんにも人気の場所。ちなみに、左の収納棚と、Mちゃんが遊んでいるビー玉のパチンコ台もご主人がD.I.Yしたもの。片隅にあった登山道具を見ても道具へのこだわりが垣間見えた。

いまの生活で家を選ぶのではなく、家に生活を委ねてみて、一緒に年をとっていく。

— BESSの考え方がフィットしたってことですか?

これまでは、マイホームって、買うときにイメージする自分たちの生活に建物を合わせて選ぶもんだと思っていましたが、BESSに触れて考え方が一変しました。BESSの家はシンプルなぶん自由度が高いので、年をとって自分の感覚や家族構成が変わってきたとしたら、その時々で、自分でイジればいいのではと思ってきました。5年経って木がいい色合いになってきたとともに、D.I.Y.しながら家も育って、新築のときよりいまの家族にとって暮らしやすい、自分たちのログハウスになっていると実感しています。

それに、買う当時の感覚でフルオーダーの家を建てても、50〜60代になって住みづらさを感じてしまう不安もあります。その点、ワンダーデバイスにしろ、個性はしっかりあるのに家そのものはシンプルだから迷うポイントが少ないBESSには、長い目で見て安心感がありました。表示されている価格で今見ているモデルハウスと同じものが建つというのもその理由のひとつです。足りないなと思ったり、あるといいなと感じれば、その時作っちゃえばいい。

もちろん薪ストーブをつけるかやデッキの広さなど追加要素もありますが、それもごくシンプルなので、計算やイメージがしやすかったです。

— 展示場についてはいかがでしたか?

BESSの展示場は数カ所行きましたが、担当者が付いて回るわけではないので、家族でリラックスして見て回ることができます。それに、写真も動画もOKだから、玄関先から中に入ってくつろぐまでのシミュレーション動画を撮って帰って、何度も見返しましたね(笑)。

ロッジタイプのホテルのような、ごくシンプルなベッドルーム。なんとベッドフレームも自作。

家族の生活を切り取った写真をまとめてフォトフレームにレイアウト。カメラの腕前もプロ級だ。階段の踊場には子どものおもちゃをまとめて。ミニキッチンもご主人の手作りというから驚き。

書斎には、パソコンとミシンが隣り合わせに並んだ可愛らしい一角が。ちなみに並んで作業することはほぼないそう(笑)。

廊下や風呂場の壁をアレンジし、小物を置いてワンポイントに。あまりにマッチしすぎて備え付けのよう。木の家ならではのアレンジ方法だ。

— インテリアのこだわりはありますか?

リーズナブルなアンティーク家具やリビルド品などを取り入れるようにしています。基本的には自分で作った家具が多いんですが……(笑)。もともと、実家の吹きさらしの車庫に壁を取り付けてガレージに改装してみたのがD.I.Y.にハマったキッカケですね。

— 最後に、この家で「ここだけはイマイチ」というところは?

正直、特に不満はないんですが、個人的にはお風呂場に外とつながるドアがあったら良かったかなぁと。

畑仕事をすると土汚れがつくので風呂場に直行したいんですよ。いまはリビングを通らないといけないので、玄関で服を脱いでます(笑)。

記事出典元:GO OUT WEB 2016.10.05

この記事の家

COUNTRY LOG

削り出しの無垢材を積み上げたCOUNTRY LOG(カントリーログ)。
剥き出しの本性で好きなように暮らしをつくればいい。

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