キャンプのその先へ。薪ストーブのあるログハウスで暮らす〈colocal連動企画〉

Tさんご家族

エリア:京都府
シリーズ:G-LOG なつ
家族構成:2人

薪ストーブと三角の屋根の家を探して

京都駅から車で1時間半ほど、周囲を自然に囲まれた環境で、Tさんご夫妻が「G-LOG なつ」で暮らしています。

山の中の、まるでキャンプ場のような300坪の敷地内にG-LOGを建てたのは2023年春。夫の谷さんはもともとこのあたりの出身。ですが「都会に憧れて」京都市内に10年ほど暮らしていたそうです。

家の前には門柱、そしてBBQスペースを自ら制作。

結婚後、ふたりが新しい家に求めたのは「薪ストーブを気兼ねなくつけて過ごせる」家。これは、夫婦ともにキャンプが趣味で、その延長で浮かんだアイデアでした。

薪ストーブが置けること。それが家探しのスタートとなった。

谷さんいわく、当初は京都市内で探していたけれど、なかなか見つからず、このまちへ。

薪の追加もお手のもの。

「市内にはそんな家も、建てられる環境も見つけられなくて。探しているうちに自然豊かなこの場所まで来てしまいました(笑)。でも、都市の生活も十分に満喫したし、なによりキャンプで自然環境の魅力に気がついた。それにこの家が似合う環境はやっぱり自然の中かな、と。ここは田舎だけど、実際は市内に住んでいたときと変わらず、スーパーにも10分くらいで行けるので不便さは感じていませんね」

オーダーした一枚板のクスノキのダイニングテーブルは、妻のあやかさんお気に入り。

この家との出会いは京都・久御山のLOGWAYにて。さまざまな住宅展示場を巡るなかで、BESSが決め手になったのは薪ストーブの設置が可能であること、それに「カントリー調のかっこいい雰囲気」に惹かれたことだといいます。このロケーションもBESSからの紹介だそうです。

心地良い陽射しが差し込む2階はおふたりの寛ぎスペース。

あやかさんは、昔から「三角の屋根の家」が憧れ。だからLOGWAYで三角屋根が特徴的なG-LOG なつを見るなり、「理想の家がそこにあった」と驚いたそうです。

2階ベランダ空間から。周辺では最も若いおふたり。

あやかさんは2階のベランダで寝転がるのもお気に入り。

至福はウッドデッキでのコーヒー

家の中であやかさんのお気に入りは、2階のベランダ空間であるNIDO。陽の当たる日中はここでゆっくり寝転がることもあるそう。素足で歩くと気持ちのいい無垢の床も好ポイント。

薪ストーブを前にロッキングチェアに揺られるのも至福の時間。

谷さんは薪ストーブを設置した土間スペースが気に入っています。念願の薪ストーブを前に、ロッキングチェアに揺られるのが至福の時間だそうです。お気に入りがもうひとつ。ウッドデッキでコーヒーを飲むこともここの生活ならではの、幸せのひととき。

「キャンプで自然の風景を楽しむように、ウッドデッキでコーヒーを飲みながら庭を眺めるのが一番好きですね。家と風景を意識して、これからどんな植物を育てるか?をいつも考えています。今、完成しているのは40%くらい。庭の一部分を作ると、そこからイメージがどんどん膨らんでいきますね」

IMAGO前のウッドデッキは先日完成したばかり。

庭の一角にはBESSのログ小屋〈IMAGO〉が設置されています。IMAGOに決めた理由は、母屋に合わせたログの小屋を建てたかったから。あとは見た目のかっこよさ。だから、母屋からの眺めを意識した位置に建てたといいます。

ほぼ自らで10日間で組み立て完成させたそうで、いわく「まるで大人のプラモデル」。先日、IMAGO前にウッドデッキも自作しました。こちらはキャンプ道具や工具の倉庫、DIYの工房、またはBBQ時の休憩場所として使用しています。

IMAGOはキャンプ道具や工具の倉庫、DIYの工房として使用している。

溶接の技術を持つ谷さんが自作した帽子棚。アイアンの風合いが家に馴染んでいる。

以前は週末になるとキャンプに出掛けていたそうですが、現在は家で過ごすことが多くなっているそう。その理由はもちろん、キャンプや自然の魅力を家と庭で存分に楽しめるからです。敷地内にテントを張って楽しむこともあるそう。キャンプ好きにはなんとも羨ましい限りです。

敷地内にテントを張ることも。今後、プライベートキャンプ場とファイヤーピットエリアも制作予定。

思い描いていた「理想そのまま」

現在、敷地のエントランスに設置する石の緩やかなアプローチと、サボテンなどを植えるドライガーデンを作庭中。今後は敷地内にプライベートキャンプ場とファイヤーピットエリア、駐車場、敷地を囲むフェンス、そして新たなウッドデッキの制作を予定しているそう。

「DIYのプロ」ばかりというご近所さんから工具を貸してもらったり、この地独特の新たな交流も広がっているそうです。

約300坪の敷地内に建てられたG-LOG なつとIMAGO。現在エントランスに石のアプローチを制作中。

「もう、やらないといけないことが多過ぎて」とうれしそうに語る谷さん。あやかさんは「DIYは得意ではないけど好きだし、興味が出てきています。今は塗装だったり、楽しい作業だけ手伝う」と笑います。これからの目標は家庭菜園で育てた野菜で料理することだそう。

これまでのDIYやこれからやりたいことを語る谷さんは、どこか楽しそう。

円形に積むスイス式の薪棚も。扉と窓を付けて小屋風に。

趣味であるキャンプを発端に辿り着いたBESSの家とロケーション。現在のライフスタイルは、思い描いていた「理想そのまま」だと話すおふたりですが、移住してから、新たな構想やアイデアが次々と浮かんでいくのでしょう。

薪ストーブをつけてコーヒーを飲み、薪を割る生活が将来の理想だそう。

おふたりは2024年からYouTubeチャンネル「たにLOG」を開設。田舎暮らしの魅力や、DIY、ログハウスでの生活を紹介されています。家と庭が、おふたりのライフスタイルとともにどう変化していくのか? これからも楽しみです。

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ローカル・地域がテーマのWebマガジン「colocal」でも、Tさんご家族の記事を読むことができます。
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この記事の家

G-LOG なつ

日本人の感性をそそぎこみ、木の家の頂点をめざしました。
空中の超ベランダ空間「NIDO」。
空に向かう伸びやかな三角屋根。
自然をとりこみながら、凛とした立ち姿です。

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