おおらかな木の家には
人の生き方を変えるチカラがある(ような気がする)。
そこで、木の家に 住んでいる人にこんな質問を。
「木の家に住む前と、住んでいる今。 なにか、変わりました?」
家に愛着が湧きました
兵庫県
Wさんご家族 後編
Wさんご家族
ご主人・奥さん・長女(大2)、長男(高1)、次男(中1)と愛犬のボーダーコリー・チャック(7歳)。住まいの完成は 2014 年。薪ストーブが使える地域を探し、兵庫県の高台にあるこの土地を選びました。
「きのいえ以前。家や暮らしに何か手をかけることは少なかったかな」
ご夫婦の間で変わったことはありますか?
ご主人: 以前は社宅に住んでいたので、住まいを好き勝手にはできませんでしたし、3人の子どもたちも小さかったので、家に何か手を加えることはあまりなかったですかね。
もともと、ものを作ることは好きなので、この家に住み始めてからはDIYすることが増えました。玄関から入ってすぐリビングなので、来客時に中が丸見えにならないように木で格子をつくったんですよ。
奥さん:薪ストーブを入れたことは大きいですよね。薪の準備は楽しいです。子どもたちも運ぶのを手伝ってくれるし。
ご主人:薪にはなるべくお金をかけないようにしてるんです。できるだけ買わずに調達できるように、BESS仲間と薪活しています。森の倒木のボランティアに行ってわけてもらうこともありますし、ゴルフのラウンド中にコース整備を見かけたら終わった後にカウンターに行って、「間伐材いただけませんか?」って聞いてます(笑)。
「きのいえ以後。家に愛着が湧きました」
ご主人:庭づくりや畑仕事、木工や鉄工のDIY、薪の準備。一緒にやってくれるので、妻はいい意味でたくましくなりましたね。
奥さん:犬も飼い始めたよね。運動量が多いボーダーコリーです。小さいころは家中を走り回って、床にキズを付けたりも。
ご主人:床にキズがいこうが、子どもが壁に落書きしようが、全然、気にならないです。 ラフに使える家だから。
奥さん:チャックも、もう7歳だから落ち着いてきて。子犬のときほど動き回ったりしなくなりましたが、犬にも好きな場所があるみたいで、夏にはデッキの下に穴を掘ってよく潜ってますね。
奥さん:変わったことというと、私は家に話しかけるようになったんですよ。家をモノとして見ていない。この家のイメージって、ちょっとメルヘンかもしれないんですが、「大木」というか、絵本に出てくる大きな木のおじいさんなんです。住まわせてもらっている、守ってもらっているというか、だからか、そうじをしていて、「あ、ここ汚れてるやん」って、話しかけてしまうんですよね。
ご主人: BESS仲間と情報交換したり、お互いの家に遊びにいったりもするようになりましたね。
奥さん:我が家では、まだピザ窯を作っていないのに、なぜかよその家のためにピザ窯作ったよね(笑)。
ご主人:家でやりたいことは、まだまだありますね。ずっと完成しないんです。