おおらかな木の家には
人の生き方を変えるチカラがある(ような気がする)。
そこで、木の家に住んでいる人にこんな質問を。
「木の家に住む前と、住んでいる今。
なにか、変わりました?」

暮らしそのものが名刺代わりです

秋田県

Iさんご家族 前編

Iさんご家族

ご主人、奥さん、長女(高2)、長男(中3)、次男(小2)の5人暮らし。
ご主人は、フリーランスフォトグラファーでありデザイナー。自宅を仕事スペースとしても活用する。2年前にマイクロバスのキャンピングカーを手に入れ、休日は家族で車中泊。冬は、スキーやスノーボードを楽しむ。

「きのいえ以前。お寺に生まれ、秘密基地に憧れていました」

木の家に住む前は、どのような住まい、暮らしでしたか?

僕は自由な次男坊ですが(笑)、実家はお寺なんです。玄関を入ると昔ながらの土間があって、檀家さんなどお客さんが腰掛けて話していく。その様子が子どもながらにいいなと感じていました。今思えば、大人がよく来る家でしたね。

高校卒業後はグラフィックデザインの専門学校に通うため上京して、東京のマンションで暮らしていた時期もあります。23才で就職するためにUターンしました。今では高2になった長女が産まれた直後からWONDER DEVICEで暮らしています。

WONDER DEVICEの決め手となった一つが、広い土間。リビングの延長であり、外と中をつなぐ場所。

家を建てるとなったとき、木の家に惹かれたのはなぜですか?

子どもの頃から、映画『スタンド・バイ・ミー』と『グーニーズ』の世界が大好きなんです。ツリーハウス、秘密基地、冒険……そういうものに憧れていました。


東京で暮らしていた頃、帰省したときに地元の豊かな自然で遊ぶ楽しさに目覚めて。登山やキャンプをするようになり、アウトドアがすっかり趣味になったんです。

だから趣味が似ている奥さんとは、家を建てるなら「ログハウスもいいね」と話していました。そんなとき、ちょうど家の近所にBESSの展示場ができた。もうほかには目もくれず、足繁く通って決めましたね。

冬場は家中を温めてくれる、土間の一角に設置した薪ストーブ。

「きのいえ以後。暮らしそのものが名刺代わりです」

市街地に完成した家で暮らすこと17年。住み心地はいかがですか?

自分たちの目と手が届く範囲で、心地よく暮らせていると思います。というのも、東北の冬はとても寒く、家の中が細かく仕切られていると暖房がなかなかまわりません。その点、この家は大きな吹き抜けもあり、間仕切りのないシンプルなつくりなので、家全体がワンルームのような感覚で過ごせます。

ワインや日本酒など、大好きなお酒の瓶がずらりと並んだキッチン。

土間では、趣味のスキーや自転車をメンテナンスすることも。

僕らの好きな、アウトドアとも相性がいいですね。まとまった休みには家族で車中泊へ行くこともありますが、普段から庭で焚き火やBBQをしたり、家の中でも薪ストーブを焚いたり。家にいながらにして自然を感じられるのは、木の家の魅力だと思います。

それに、アウトドア用品がなじみます。昼も夜も、家の中でも外でも兼用できるもの選びを意識しているのですが、折りたたみ椅子やタープなどが毎日のように活躍していますね。

さらに、大きめの観葉植物を吊るしたり、置いたり。あとは、昔から好きなストリートアートや気に入った雑誌の1ページを額装して、壁などに飾っています。

2年前に購入したバスの内装をカスタムし、家族と車中泊を楽しんでいる。

IさんはSNSでも暮らしを発信されていますが、まさに「好きなものに囲まれた家」という表現がぴったりです。

はい。僕は、10年前からフリーランスのフォトグラファー・デザイナーとして活動していて、家が仕事場でもあります。家族の誰よりも家で過ごす時間が長いので、いるだけで心地よい空間であることは、やっぱり大切。


打ち合わせを家でする機会もあるのですが、広い土間が活躍していますね。家の中であり外の世界とつないでくれる土間は、日中はお客さんとの打ち合わせスペースに、夜は子供たちの勉強スペースとしても使っています。ここへ打ち合わせに来てくださるお客さんはもちろん、SNSで僕の暮らしぶりを見た方や、家に遊びに来てくれる友人・知人から仕事につながることも増えました。

この家が、伊藤さんの名刺のようにもなっているんですね。

そうかもしれません。シンプルで自由な木の家だからこそ、自分たちらしい暮らしが叶っていると思いますし、僕の好きな物事や得意なことが伝わるのだと思います。

秋田県 Iさんご家族 後編

WONDER DEVICE

WONDER DEVICEは、暮らしを楽しむための装置。