Vol.04

憂き世●●●離れした街

最近、「BESS街区」の記事をよく目にします。
BESS街区って、ほかの街とどう違うんですか?

BIGFOOTBOY

 ほかの街のことは知らないんで、違いはよくわかんないんだけど、こんな街だっていう特長を三つあげると、
 ひとつ、BESSの建物だけが建っている街。ログハウスやジャパネスクハウスの三角形の大屋根、ワンダーデバイスのすっきりした四角いシルエット、UFOみたいなドームハウス・・・個性的なBESSの家が建ち並んで、オレンジ、ブルー、黒、茶色、色もさまざま、リズム感があって、見ているだけでも楽しいよ。昔、よく「ログハウスの街つくりませんか」って声かけられたんだけど、いつも断ってきた、同じような家が建ち並ぶ風景なんて、(たとえそれがログハウスだって)、非個性的でつまんないからね。
 ふたつ、子供たちが元気に遊べる街。ケータイやTVゲームを否定はしないけど、子供たちには引きこもるんじゃなくて、やっぱり外で元気に遊んでほしいね。そのために、なるべく道路を行き止まりにして車がスピード出せないようにしたり、垣根を低くして子供が跨いで隣の家に遊びに行けるようにしたり…野球や自転車、鬼ごっこ、実際にBESS街区では元気に子供たちが遊びまわっているよ。子供たちの笑い声がする街っていいよね、大人も元気になるからね。
 三つ、造り過ぎない街。BESSの家もそうだけど、完璧に造りこんじゃって住む前から百点満点の街なんて、つまんないよね――こう言うと、「BESSは百点取れないから、言い訳でそう言ってるんだろ」って突っ込む人がいるんだけど、そうじゃないって。どのレベルが百点かって人さまざまだから難しいんだけど、やろうと思えば、計算に計算を重ねて、もうこれ以上ないってぐらい造りこんで完成させることもできるよ。だけど、それじゃあ、住む人の個性も発揮できないし、かえって窮屈でつまんない暮らしになってしまうんじゃないかな、何でもかんでも手取り足取りやってもらった昔のお殿様の暮らしみたいにね。ノコギリとトンカチ持って棚を付けたり、デッキを広げたり、薪小屋を造ったり…BESS街区ではみんなそんな暮らしを楽しんでるよ。DIYだけじゃなくて、家庭菜園や、コーヒー焙煎、バーベキューに燻製作り…いつの間にか趣味が広がって、ご近所同志、おすそ分けしたり、招き合ったり…自然と楽しい暮らしが広がっている――「造り過ぎない」っていうのはそういう意味なんだよ。

暗いニュースが多いこのご時世、
BESS街区みたいな憂き世離れした街があっても、
いいんじゃないかな。

「吐露byBESS」
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