「吐露byBESS」、啄木鳥通信で連載中!
この「吐露byBESS」は、BESSの季刊誌「啄木鳥通信」でも連載中です。
「吐露」のほかにも、BESSにつながる特集記事や、商品開発の裏話など、BESSの新たな一面が発見できる、読み応えたっぷりの記事が満載。全国の展示場で登録していただくと、毎号ご自宅にお送りいたします。ぜひ、お近くの展示場でお申し込みください。
Vol.07
ちょっと前のことだけど、テレビを見てたら、NTTドコモのコマーシャルだったかな、女の子が男の子に「彼氏を選ぶ基準ってどのへん?」と訊かれて、「デザインかな」って答えるのがあって、おいら、ドキッとしてしまった。手枕して寝転んで見てたんだけど、思わず起き上がってピンッと背筋伸ばしたもんね。
彼氏を選ぶ基準がデザインかぁ…女の子はすごいなあっていうか、ワキリってるっていうか…でも、もう21世紀、たぶんそんな時代なんだよねぇ…おいら、その感覚、きらいじゃないよ、選んでもらえるかどうかはしらないけど。昔読んだ本で、パリのあるカフェで哲学者の友人がコップを指しながら「ほら、君が現象学を学べば、この目の前にあるコップについて語れるんだよ、そしてそれは哲学なんだ!」と言うと、サルトルは感動で“ほとんど青ざめた”、っていうのがあったけど、その感覚にも近いかな。
彼氏をデザインで選ぶ時代、家だってデザインの時代だよ――なんて言うと、「BESSは中身で勝負できないから、カッコでごまかしているんだろ」っていう声が聞こえてきそうだけど、言わせてもらえば、サルトルのコップの話じゃないけど、「コップが哲学」なんだよ。それに、世界一厳しい日本の建築基準法(世界有数の地震国だからね)をもちろんクリアするんだから、中身は安心してよ。耐震性でも耐久性でも、そんなこと、住宅メーカーとしてきょうび当たり前のことだよ。だけど、そんな当たり前のハードのことばっかり言ってても、人生楽しくなるわけじゃないからね。人生を、という言い方がオーバーだったら、暮らしを楽しくしてくれるもの――デザインだったり、音楽だったり、人とのつながりだったり。もちろんハードにもとことんこだわるけど、それと同じくらいに、「暮らしを楽しくしてくれるもの」にBESSはこだわり続けていくよ。
目を楽しませてくれる色や形の建物、空間の驚き、近隣との楽しい緑を育むBESS街区…家や街が楽しければ、暮らしも、そしてきっと人生も楽しくなると思うよ。
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