「吐露byBESS」、啄木鳥通信で連載中!
この「吐露byBESS」は、BESSの季刊誌「啄木鳥通信」でも連載中です。
「吐露」のほかにも、BESSにつながる特集記事や、商品開発の裏話など、BESSの新たな一面が発見できる、読み応えたっぷりの記事が満載。全国の展示場で登録していただくと、毎号ご自宅にお送りいたします。ぜひ、お近くの展示場でお申し込みください。
Vol.34
もうあれは3年前になるのか、「野獣」「ウルフ」と呼ばれ、野性味いっぱいの顔つきと闘志むき出しの攻撃スタイルで、ロンドン五輪・日本柔道に唯一の金メダルをもたらした松本薫選手。畳の上での野獣ぶりと、下りたときの笑顔とのギャップにおいらドキッとしたもんだったな。だけど、そのあと、なかなか勝てない日々が続いた。ケガ、プレッシャー、迷い(「なんのために戦っているのか」)・・・五輪王者を示す金色のゼッケンが重かった。そんな苦悩の時期を経て、今年の8月、世界選手権で見事復活! 5年ぶり2度目の優勝を飾った。重心を低く落とし、前へ前へと出て、足技を繰り出す。3年前にも増してキレが冴える。試合後の取材で、勝因について、「悩んで悩んで、そのうち悩むのにも疲れて、開き直って出した答えは『自然体で戦う』だった」と答えた。「ロンドンオリンピックの時と比べて今の方が強いと思う」
その記事読んで、おいら思ったね、柔道という厳しい勝負の世界で優勝をもたらす自然体ってやつ、人間の色んな心境の中で、最高の境地のひとつなんじゃないかな。だけどそいつは、口あけて待っていても手に入るわけじゃない。何かのきっかけが必要なんだ、ってね。
考えてみれば、17世紀にデカルトが「我思う、ゆえに我あり」と言った時点で、「自然な“自然体”」なんてものは、自意識の森の中で迷子になってしまったんじゃないのかな。ましてや、アレコレ複雑に絡み合う現代において、「自然な“自然体”」を求めるのは、幻の雪男(BIGFOOT)を追い求めるようなものかも。だけど、おいらの名前はBIGFOOT BOY。BESSのBはBIGFOOTのB。だからってことじゃないけど、幻の雪男=「自然な“自然体”」に近づくのに、BESSの家が、ひとつのきっかけになってくれるとうれしいな。自然材のぬくもり、ざっくりとしたラフな仕上げ、外とつながったオープンな空間。高い天井を見上げていたり、ハンモックに揺られたり、デッキで風に吹かれたり・・・ゆったりとした時間が流れて、自然と肩の力が抜けてくる。いつの間にかいろんな
――松本選手は、あの鋭い目で、来年のリオ五輪を狙っている。「自然体」の境地で、さらなる高みを目指して欲しいな。東京五輪は、新国立競技場とかエンブレムとか、(サッカーのオウンゴールみたいに)自分で自分に足払いかけてよろっとしたけど、まずは早く体勢立て直してもらいたいね。
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