「吐露byBESS」、啄木鳥通信で連載中!
この「吐露byBESS」は、BESSの季刊誌「啄木鳥通信」でも連載中です。
「吐露」のほかにも、BESSにつながる特集記事や、商品開発の裏話など、BESSの新たな一面が発見できる、読み応えたっぷりの記事が満載。全国の展示場で登録していただくと、毎号ご自宅にお送りいたします。ぜひ、お近くの展示場でお申し込みください。
Vol.43
西郷どん、勝海舟、坂本竜馬・・・今年は明治維新150年とかで、維新の立役者の話題をよく耳にする今日この頃。そんな歴史の大転換じゃないけれど、30年前、音楽シーンでもちょっとした転換があったんだよね。アナログレコードからCDへの転換。
1982年、世界に先駆けて日本がCD第1号を発売。銀色にキラキラ輝く円盤。音飛びもノイズもないクリアなサウンド。手の平サイズのフィット感。レコード針を上げ下げする必要もなく、ボタンひとつで音が飛び出す便利さ・・・まるでUFOが未来から飛来したように、新鮮な驚きを喚起して、瞬く間に音楽市場を席巻。新発売からわずか6年後、1988年にはCDの生産枚数がアナログレコードを上回った。
それから30年。一世を風靡したCDも、今やネット配信にすっかり押されて、主役交代。ハイテク技術の
レコード袋から、指紋がつかないように取り出して、ホコリを払い、ターンテーブルの上にそっと置く。音楽鑑賞に向けての心ときめく“儀式”。溝に針を落として音が鳴るまでの、まるで開演を前にした聴衆のざわめきのようなノイズ。包み込むような、ぬくもりのある心地いい音。レコード盤をひっくり返してB面へと移る時の期待感。大きなジャケットもイマジネーションを掻きたててくれる・・・確かにCDやネット配信は便利でキレイでコンパクトだけど、ハイテク技術が進めば進むほど、(手間がかかって雑味があってムダもあるけど)ぬくもりやライブ感や“間”の妙味が楽しめる"アナログ"の良さが引き立って感じられる。選曲だって、そのうち、AIが今の気分に合わせて勝手にレコメンドしてくるようになるんじゃないかな。余計なお世話だって!それより、友達からお勧めの曲を教えてもらったり、ジャケ買いで当たったり外れたり・・・その方が、活き活きと新しい世界が広がっていく。
家もそうじゃないかな。センサーで空調や照明を自動制御する家、ゼロエネルギーハウス、メンテフリー・・・効率や便利を第一に、ハイテク満載のスマートハウスがこれからの主流みたいだけど、BESSは、言ってみれば、アナログレコードみたいな家かな。節やクラックの雑味、空間効率から見ればムダな吹き抜けやデッキ、メンテナンスも手がかかる・・・だけど、無垢材ならではのぬくもりや、裸足の床の感触、大空間ののびやかさ、外とつながった開放感、手をかけるほどに味わいが増すから、愛着が深まっていく。ラフな壁に釘打ってDIYしたり、仲間をよんでバーベキュー楽しんだり、畑の収穫物で保存食作ったり・・・薪入手の方法やメンテのコツもBESSのユーザー同志で情報交換して・・・文明開化から150年、BESSのユーザーの間では、“暮らしの文化”が花開いているよ。
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