家族の成長とともに自由に変化する
私たちらしい、ちょうどいい空間

Kさんご家族

エリア:長野県上伊那郡
シリーズ:間貫けのハコ
家族構成:3人

家が欲しいとは思っていなかったと話すのは、長野県南部の穏やかな住宅地に住まいを移したばかりのKさんご夫婦。きっかけはBESSの展示場、LOGWAYでの薪割り体験。なんだか楽しそうだから遊びに行ってみようか。そんな気分で展示場に訪れたことが思いもよらない大きな転機となったのです。

家族にとってちょうどよかった、間貫けのハコ

「モデルハウスを見たら、ワクワクしてこの家なら欲しい!と思ったんです」

直感型かつ行動派のお二人。決めたらとにかく早い。わずか2ヶ月で4箇所のLOGWAYを訪れました。ご主人 佳祐さんの希望は、三角屋根とゆったり大きな空間が特徴の「G-LOGなつ」。奥さま 明日香さんの希望は、“小さく建てて、 大きく暮らす”がコンセプトの平屋とログハウスと小屋を掛け合わせた平小屋の「栖ログ」。

どうにも意見が合わない。そこに偶然登場した新商品が「間貫けのハコ」でした。

「まだモデルハウスもパンフレットもなく、数枚の資料のみでした。でもそれが、二人の意見を足して2で割ったちょうどいいものだったんです」

大きすぎず、小さすぎない。二人の意見の間にすっぽりハマった出会いでした。

とにもかくにも「うろこ」に惚れた、うろこじゃなきゃ家は買わない

明日香さんが一目惚れしたのは、アルマジロをモチーフとしたうろこのような外壁。

「今までのBESSの家の雰囲気とは違いますが、とにかく可愛いくって。外装は角スレートの選択肢もありましたが、うろこじゃなかったらいらない、というくらい気に入ったんです」

鎧をまとったようなアルマジロをモチーフとした外壁。ムラのある色合いのうろこがまるで生き物のような存在感を放っています。

「縁側も魅力的でした。ウッドデッキもいいけれど、机や椅子を出さなくてもそのまま座れて、手入れが少ないのもいいなと思いました」

わずか半年で家が決まったのです。

ご近所さんから「変わった家だね」「かわいいね」と声を掛けられるそう。

居間の窓を開ければ、そのまま縁側に繋がります。夏は縁側に腰掛けてのんびり過ごすのが気持ちいい。

木の香りやぬくもりのある雰囲気もお気に入り。

長野でのちょうどいい暮らし

住まいに選んだのは長野県の南にある静かな住宅地。アルプスの山々が望める景観と便利な生活環境が両立したちょうどいい場所。都会すぎず、田舎すぎず、その間。季節はすっかり冬。居間に小さなヒーターがひとつしかないのに、ご家族の足元はなんと裸足です。

「素足で過ごすのが好きなんです。裸足でも気持ちよくて、なんだか暖かい気がします。外気温が-3℃くらいでも、家の中は暖房をつけなくても5℃以下になったことがないんです」

国産杉の床は肌触りがよく、家ではもっぱら裸足。

吹き抜けの開放的な空間、間仕切りや扉のないつくりだけれど、部屋ひとつひとつが分かれていなくて繋がっているぶん、空気が循環しやすいのかもしれません。

「いまは小さな食卓を置いていますが、本当は円卓を置いて床座に座りたいんです」と佳祐さん。

娘さんも元気に走り回ったり、気持ちよさそうにごろんと寝っ転がったりしています。

大きな窓は四季折々の風景を彩るキャンバス

壁面にはたっぷりと太陽の光を取り込む窓が配置されています。なかでも、お気に入りは、階段横にある大きな窓。カーテンもブラインドも取り付けられていません。

「一階から見上げると青空や星、月も見えて一枚のキャンバスみたいですごくいいんです」

居間から見上げると空が見える大きな窓。日々の月の満ち欠けも楽しい。

壁や建具で空間を仕切りすぎず、家の中がひとつづきの空間となっているのが間貫のハコ。太陽の光が差し込む空間で目を惹くのは、仕切りのないそれぞれの空間に掛けられた優しい色味のふんわり軽い布。

うっすら透けて向こうの空間が見えるので、仕切っているような、仕切っていないような。光を遮ることもなく、間貫けのハコにぴったり。

いつだって変われる、変えられる、自由を楽しむ

現在2階にある部屋は寝室にしているけれど、子供が大きくなったら子供部屋にするのだとか。
「でも、それもいつか変わると思うんです。ずっと子供部屋ではなく、子供が大きくなって家を出ればまた寝室に戻るかもしれない。色々変えていけば良いかなと思っています。仕切りがないからこそ、それができると思うんですよね。」

2階にあるコンパクトな部屋は、子供部屋になる予定。

扉できっちり仕切られた個室があると、この部屋は何部屋にすると決め込んで、ついつい部屋を作り込んでしまうもの。仕切りがないことで自由度が増し、家族の生活や暮らしが変化しても、家をひとつの空間として作っていくことができるのかもしれません。

2階のうえの間はまだ特にこれといって決まっていない様子。洗濯物を干すもよし、ごろごろするも良し。ゆったり広々と使っています。

「うちはこれといった固定の収納がないんです。まだないのか、ずっとないのかはわからないですが、常にあちこちに移動させて、場所が変わっています。」

明日香さんの仕事用デスクはおくの間、佳祐さんの趣味のスペースは主寝室、うえの間はこれと言って決めずにゆったりと。それぞれが「ハコ」の中に自由に配置されています。

佳祐さんの趣味はガンプラ。大自然を眺めながらプラモデル作りを楽しんでいます。

「BESSの家の紹介で、ガンプラが出てくるのうちだけじゃないですか?いいのかなぁ」と笑う佳祐さん。

明日香さんの趣味の登山道具はどんな風に収納するかまだ考え中。

明日香さんの仕事スペースは1階のおくの間。土間や居間とひとつながりなので、娘さんが居間でお昼寝や遊んでいても安心。

「どこに行っても声が届くんですよ。家のどこにいても、家族の気配が感じられるのもいいところですね」

薪ストーブにDIY、畑仕事もしたい

将来的には薪ストーブを入れたいという佳祐さん。縁側の棚も作りたいそうで、これからもっとDIYをしたいと計画中。縁側の先に広がる大きなスペースでは「畑をしたり、花を植えたりしたいですね。花はドライフラワーにして吊るしたりもしたい。畑はまずは夏野菜からかな」と明日香さん。なかとそとが繋がる縁側が活躍するのはこれから。

縁側の先に広がる大きなスペース。想像は膨らむばかり。

DIYは手始めにキッチンの棚の増設から。

近所には野菜や果物をくださる畑仕事の先輩方がいるのだとか。教えてもらいながら今年は畑ができるかな?

ちょうどいい「間」と「貫」を見つけた、新しい暮らし

以前は、自然のなかでの暮らしに夢や憧れがあったものの、遅くまで仕事をして人混みの中で忙殺される日々にモヤモヤを抱いていたのだそう。

「SNSで見るような自然の中で暮らしを実現している人って、この人だからできる特別な存在だなと思っていました。現実は、スーパーのない場所での生活や自給自足するのは私には流石に無理で、自分の全部を自然の中に置けない。仕事をどうすればいいかもわからない、やりたいこともわからない状態でした。なかなか行動に移す決定打がなかったんです」

自然の近くで暮らしてみたい、ずっとそう思ってきた。

そんな過去のモヤモヤが一気に晴れたのが、BESSのコンセプトを示した「本籍MAP」を見たときでした。

「薪割り体験につられて初めて訪れたあのLOGWAYで、営業さんが説明してくださったんです。忙しい現代社会と自然の暮らしのちょうど真ん中あたりの立ち位置という話を聞いて、それだ!この考え方すごく好き!って思ったんです」

取材中、度々「ちょうどいいよね」と口にしていたKさんご夫婦。思わぬきっかけで家を買い、仕事も生活もまるっきり変わり、新しい暮らしは始まったばかり。肩の力の抜けた“いい感じ”のKさんご夫婦のマイペースな家づくりは、これからどんな風に変化していくのでしょうか。

この記事の家

間貫けのハコ

間があって、貫けがある。
間貫けのハコへ、おかえりなさい。

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