自然体で過ごせる町の、ぐっすり眠れる家。家族5人の栖(すみか)暮らし

Sさんご家族

エリア:宮城県
シリーズ:栖ログ L60
家族構成:5人

自然の中で過ごすのが好きなのに、どうして街のマンションに住んでいるんだろう

仙台駅から車で30分ほど、温泉街にほど近い郊外に、BESSの家々が集まる小さな町があります。道路に白いチョークで描かれた「けんけんぱ」の「◯」をたどっていくと、平屋のログハウス「栖(すみか)ログ」が見えてきました。白い壁に格子模様の屋根が印象的な、Sさんファミリーのお宅です。

夫の俊輔さんと妻の優香さん、3人のお子さん(中1、小6、小3)の5人暮らし

以前は地下鉄の駅に近く、買い物や通学にも便利な市街地のマンションで暮らしていたというSさんご家族。コロナ禍、家で過ごす時間が増えたことをきっかけに、「私たちは何を大切にしたいんだろう」とじっくり考えるようになったそうです。

「あらためて家の中を見回したら、いらないものがたくさんあることに気づいて。モノを減らしたら、マンションの部屋が余っちゃったんです」(優香さん)

これまでは俊輔さんの転勤に合わせ、引っ越しをすることも多かったというSさんご夫婦。お子さんの成長と共に、「そろそろ地に足をつけたい」と感じるようになったそうです。

「私も妻も田舎育ちで、もともと自然の中で過ごすことが好きでした。週末は海や山に行ったり、冬はスキーを楽しんだりしていて」(俊輔さん)

「『それなのに、どうして街のマンションに住んでいるんだろう』ってふと思ったんです。『いつかログハウスに住みたいね』なんて話は前からしていたけど、このままずっと『いつか』を待ち続けるのはイヤだなって」(優香さん)

そんなとき、たまたま見かけた広告に惹かれ、BESSの展示場、LOGWAYに家族で出かけることにしました。

焚き火でマシュマロを焼いたり、薪割りをしたり。子どもたちにとってLOGWAYは「遊び場」の感覚。のびのびと過ごし、「また行きたい!」と喜ぶ様子を見て、ご夫婦の中で、BESSの家で暮らすイメージが自然とふくらんでいきました。

「効率」から「楽しさ」へ。暮らしの軸を移す

5年暮らしたマンションを手放し、BESSの家を建てることにしたSさん。「家族で話し合い、『効率』から『楽しさ』へ、生活の軸を移そうと決めたんです」と俊輔さんは振り返ります。一番上のお子さんが中学校へ入学するタイミングだったこともあり、「動くなら今」と決断したそうです。

BESSのラインナップの中で栖(すみか)ログを選んだのは、「空間の使い方が決まっていないところに可能性を感じたから」(俊輔さん)。
子どもたちの成長に合わせ、部屋割りを変えたり仕切りを入れたり、自由にアレンジできるところが気に入ったといいます。

「ふつうの家っぽくない、建ててから好きなようにいじれそうなところが面白いなと思いました。三角の潜望窓もかわいいですよね」(優香さん)
5人家族ということもあり、サイズはシリーズの中で一番大きいL60(ろくまる)を選びました。

三姉妹が時間を過ごす子ども部屋。四隅に、それぞれの個人スペースを設けています。

まるで大きな家族のように。あたたかなコミュニティで暮らす

Sさんの栖ログがあるのは、BESSの家が集まる「BESS街区」。年代も、家族構成も多様なオーナーたちが、個性ゆたかな家々を構えています。

「見学に行ったら、先に住んでいた方々が、ウェルカムな雰囲気であたたかく迎えてくれて。子育て中の方もいて、子ども同士すぐに仲良くなれたんです。『(住んでいる)人がいい』ことが決め手になって、街区で暮らそうと決めました」(優香さん)

引っ越しの日にも、近所の方が新居に集まり、料理を持ち寄って食事をしたそう。誰かが共有地で作業をしていれば自然と人が集まって手を動かし、庭で採れた野菜や料理をおすそ分けし合う。そんな時間を積み重ねて、小さな町に、大きな家族のようなつながりが育っています。

「肩の力を抜いて、すっぴんでしゃべれるような気楽さ、オープンさがすごく心地いいです。町のみんなが子どもを見守ってくれている感じがします」(優香さん)

仲良しのご近所さんと談笑。ご主人が使わなくなった自転車を整備して、お子さんに譲ってくれたそう

大人も、子どももリラックスできる家

実は俊輔さん、仕事の都合で、平日は県外に単身赴任しています。「私が留守の間、何でも相談できる、助けてもらえるコミュニティの中に家族がいると思うと、安心感がありますね。平日の仕事を終えて車に乗り込み、運転しながら、気持ちを休日モードに切り替えるんです」(俊輔さん)

「都会で暮らしていると、どうしてもオンオフの切り替えが難しいですよね。でも、ここは静かで、すごくリラックスできる。私自身、いい意味でゆるくなったし、夫は前よりさらにやさしくなったような気がします(笑)」(優香さん)

リラックスできるようになったのは、大人だけではありません。引っ越しを機に習い事を減らした子どもたちも、学校から帰ってきた後、庭や共有地を走り回って、のびのびと遊んでいるそうです。
「外でごはんを食べるのが好き」「地面に絵を描いて遊ぶのが楽しい!」「前の家よりぐっすり眠れる」と、三姉妹も栖ログでの暮らしが気に入っている様子。

「子どもたちも、本当はこんなふうにゆっくり過ごしたかったんだなって。ここに引っ越してきて、初めて気づきました」(優香さん)

街区内の道路にチョークでお絵描き。自然の中で体を動かし、想像力を働かせて遊びます。

部屋と庭の一体感があるから、5人でも狭さを感じない

屋外の空間が身近に感じられるのも、栖ログの大きな特徴です。「部屋と庭の境目がない感じがいいですよね。天気のいい休日は、外で薪割りをしたり空き地の竹を伐採したり、作業をして過ごすことが多いです」(俊輔さん)

「ふだんの食事も、庭に出したテーブルで食べると、なぜか美味しく感じられるんです。中と外を自然に行き来できるからか、5人で暮らしていても、『狭い』と感じることはないですね。台所で料理をしていても、外で遊んでいる子どもの様子が常に見えるから安心です」(優香さん)

庭の畑で野菜を収穫。「畑で採れたさつまいもをご近所さんにおすそ分けしたら、おいものケーキになって返ってきました」(優香さん)

もともとものづくりが好きだった優香さん。栖ログで暮らしはじめ、これまで経験がなかった木工にも挑戦しているそうです。
「余った木材を使って作りはじめたら、楽しくなっちゃって。ゴミ箱や椅子、テーブル、ポストも自分で作りました」
両親の影響で、子どもたちものこぎりや電動ドリルを握り、ものづくりにチャレンジするようになりました。「家を作りたい」と自分たちで秘密基地まで作ったというから、驚きです。

栖ログに来て、お姉ちゃんの念願だった鳥を飼いはじめました。室内を自由に飛び回るインコのそらぴは、家族のアイドル。

理想の暮らしを叶えるために、一歩踏み出す

BESSの家は、「建てたら終わり」ではありません。点検や塗装、補修などのメンテナンスをしながら、育てていく家です。
「そこが面白そうだと思ったんです。大きなログハウスだと難しいかもしれませんが、このサイズ感ならメンテナンスも自分たちでできる。あちこち手をかけながら暮らしを作っていく、そのプロセスを楽しみたい方に、栖ログはぴったりだと思います」(俊輔さん)

俊輔さんのお気に入りは、薪ストーブの火を眺めながらゆっくり過ごす時間。優香さんは、この冬、ストーブでパンを焼きたいと考えているそう。

林の倒木や、造園屋さんで分けてもらった木を割って、ストーブの薪に。薪の集め方も、近所の方が教えてくれたそう。

「都会はモノがありすぎて、やるべきことも多くて、時間に追われている人が多い。マンションに住んでいた頃のことを振り返ると、周りのママ友も疲れていたなって思います」と優香さん。
「自然の中で暮らしたくても、なかなか動き出せない人は多いと思うんです。一歩踏み出すには勇気がいるけど、私たちは住み替えをして、本当によかったです」

ゆったりした時間が流れるBESSの町で、Sさんご家族のあたたかな「栖」暮らしは、これからも続いていきます。

この記事の家

栖ログ

小屋でありながら、本物のログ。
今までと全く異なる平小屋(ひらこや)という新分野。
大空を飛ぶ鳥のように、自由で、軽やかな暮らしのための「栖(すみか)」です。

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