便利な時代だからこそ、あえて不便を楽しむ〈colocal連動企画〉

Sさんご家族

エリア:茨城県
シリーズ:WONDER DEVICE
居住年数:約8年5ヶ月
家族構成:3人+1匹

帰ることが楽しみな家

今回訪れたのは、茨城県笠間市にお住まいのSさん家族のワンダーデバイス。
この場所でBESSの家に暮らし始めて8年になるというSさん家族。結婚してしばらくは水戸市内のアパートで暮らしていましたが、長男が小学校に入学するタイミングで自然豊かな笠間市に引っ越してきたそうです。

Sさんご夫妻。長男と長女の4人家族だが、長男は今春大学進学を機に家を出た。

ご主人の一成さんはBESSの家に住んで一番大きく変わったことは「家に帰ることが楽しみになったこと」だと語ります。
「アパートに住んでいた当時は仕事で溜まったストレスや疲れが抜け切らないというか、自宅だけど完全にリラックスできていたわけではなかったと思うんです。それが今では、家の前に車を止めた瞬間に『家に帰ってきたぁ』と感じて、完全にスイッチがカチンと切り替わるようになりました」

もともとログハウスでの暮らしに憧れがあったと語る一成さん。その発端は学生時代に観たドラマ『北の国から』だったそう。主人公・黒板五郎の生き方に深く共感した一成さんは、ログハウスでの暮らしを夢見るようになります。
そしていざ家を建てたいと考えた時、雑誌や周囲の話からBESSの存在を知り、当時水戸にあったBESSの展示場を訪れてみて、その無垢材に囲まれた家々に一目惚れ。

そして、一成さんの実家が所有する土地に家を建てようと決意します。スーパーやコンビニなどは近くにない場所でしたが、一成さんにはあえてこの場所を選ぶ理由がありました。
「便利な世の中だからこそ、不便な生活を営みたいと思っていました。あえて周りに何もないこんな場所での暮らしを子どもにも経験してもらいたいと思ったんです。不便さを通じて、便利さを痛感してほしいなと」

初めはそこまで乗り気ではなかったという奥様の恵子さんも、今のBESSの暮らしについてこう語っています。
「やはり周囲の環境を気にしない生活はすごく楽ですね。カーテンも開けっぱなしですし、大きな音を立てても、外でバーベキューしても近所の方に配慮する必要がないので。ストレスフリーな環境だと思います」

恵子さんのお気に入りの場所はキッチン。正面の窓から抜ける景色が気持ちいいそうです。

この日は狩猟が趣味だという一成さんが、自ら捕獲し解体した猪肉を振る舞ってくれました。猪肉はほとんど臭みもなく、肉の弾力も抜群で旨みたっぷり。味つけはシンプルに塩と胡椒。しかしそれだけで十分です。目の前に広がる綺麗に管理された庭を眺め、命への感謝とともにいただく猪肉は絶品でした。

犬のマロンも肉の匂いを嗅ぎつけて、こちらへやって来ました。

猪肉のロースと肋骨の部分を炭火で焼いて振る舞ってくれました。

少しの工夫で生活が変わる

ワンダーデバイスの見た目やデザインに惹かれたという一成さん。元々一成さんと好みの家のタイプが違ったという恵子さんも、ワンダーデバイスならと納得した理由をこう語ります。
「ベランダがあるのは大きかったです。ほかのタイプだと純粋なベランダがあまりなかったので。あとは、BESSの家の中ではメンテナンスが比較的しやすいのも良いなと思いました。ただ、基本的には夫がワンダーデバイスにゾッコンだったのでそれに従うだけでした(笑)」

一成さんがお気に入りの場所だと語るウッドデッキは、少しの工夫でさらに魅力的な場所に仕立てています。
「ウッドデッキにタープを張ったのですが、そうするとタープが天井代わりになって、デッキが部屋のようになるんです。リビングとウッドデッキがひと続きになって、開放的で心地いい場所になりました。雨の日でも焚き火ができるようになったので、いつでもウッドデッキが私のリラックス空間です。ここで焚き火をしながら焼酎のお湯割りを飲む時間が大好きなんです」

ウッドデッキにタープを張ったおかげで、リビングからの「つながり感」が増した。

また薪ストーブを家に設置したことで、他の多くのBESSユーザー同様、一成さんも自身で薪棚を制作するようになりました。DIYの経験はなかったそうですが、一成さんは「今の時代なら簡単ですよ。ググっちゃえば設計図が出てくるんですから」と言います。家の前にはずらりと薪棚が並びますが、現在は3〜4年分もの薪がストックされているそう。

「薪ストーブ1台で家全体が温まります。2階の床に熱が入るので、自然と床暖房にもなるんです。冬でも子どもたちは裸足で過ごしていますし、私も毛布1枚で寝ていますよ」

割って2年ほど置いた薪が火持ちが良く、一成さん曰く「一番おいしい」状態だそう。

この薪ストーブがあるリビングも、家族全員のお気に入りのスペースです。
「2階にはそれぞれの子ども部屋があるんですけど、基本的にふたりとも自分の部屋に籠らずに1階で過ごすんです。やっぱりこの家に居心地の良さを感じてくれているんだと思います。この前息子が帰省した時にはふたりで庭でバドミントンをしていましたし、兄妹の仲もいいんですよ」

薪ストーブがある1階は家族全員が自然と集まる生活の中心。

リビングにはウンテイが。左奥にはハンモックもかけられており、家の中は子どもたちにとって遊び場だったそう。

2階のロフト空間も広々とした心地いい空間。ベランダはマロンがよくくつろいでいるそう。Sさん家では1階ではなく2階にテレビを設置している。

妻とふたりで暮らす家

ふたりの子どものうち長男は大学進学を機に家を出たため、現在は夫婦と娘、そして犬のマロンとの3人と1匹の暮らしを営むS家。自らのログハウスへの憧れから選んだBESSの家ですが、一成さんは最後にもうひとつの決め手を語ってくれました。

「家って、自分たちが生涯住む場所だということを考えたら、子育て期のことを考えるのも大事なんですけど、子どもたちが家を出て、妻とふたりきりになっても長く快適に暮らせる家がいいと思ったんです。もちろん足腰が弱くなったらマンションのほうがいいかもしれないですけど、私と妻はこういう自然の中で暮らすのがいいよねと。近所の目も気にせず、気持ちよく自分たちの暮らしを満喫できる暮らしなら妻とずっと楽しく過ごせると思うんですよね」

ローカル・地域がテーマのWebマガジン「colocal」でも、Sさんご家族の記事を読むことができます。

この記事の家

WONDER DEVICE

WONDER DEVICEは、暮らしを楽しむための装置。
余白たっぷり、だから自由。
あなたの個性で、大好きなWONDERになる。
あなたとの時間で、WONDERも育っていく。
暮らしの楽しみがひろがって
世界にひとつのWONDERになっていく。

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