ログハウスの構造

構造によって見た目も変わる

ログハウスとは、丸太を積み重ねた壁によって構成される建物のことをいいます。
最近は、丸太を積み重ねなくても、太い丸太をそのまま使用した建物をログハウスと呼ぶこともあります。

丸太組構法

丸太を横に積み上げて造っていく構法。丸太が直角に交わる部分にはノッチという刻みを入れて、上下の丸太がよくフィットするように実(さね)加工(ハンドヒューンログハウスではグルーブという)が施されています。丸太を交互に積んでいくというシンプルな構法でありながら、積み上げられた丸太が柱と壁の役目を担うという合理的な建物でもあります。
丸太組構法

ポスト&ビーム(post &beam)構法

柱(ポスト)と梁(ビーム)に丸太を使用した軸組構法。在来構法と呼ばれる日本伝来の構法とよく似ていますが、太い丸太を使っているだけに迫力がある仕上がりになるログハウスです。法律的には在来構法と同じなので、間取りなども柔軟性に富んでいますが、耐力用の筋交い※も同様に必要になってきます。柱と梁にオーク材の角材を使用したティンバーフレーム(ハーフティンバー)構法はヨーロッパで生まれた古い構法ですが、柱と梁に丸太を使用したポスト&ビーム構法は、これが進化したものと考えられます。
※筋交い…… 柱と梁によってできる長方形の空間に、
耐力性を高めるために斜めに入れる材のこと。
ポスト&ビーム(post &beam)構法

ピース・エン・ピース(piece-en-piece)構法

短い材の間に短い材を入れるといった意味のフランス語。フランス語圏であるカナダの東海岸で盛んに用いられた構法からこう呼ばれるログハウスです。ポスト&ビーム構法の柱と柱の間に短いログ材(フィラーログ)を水平に落とし込んでいます。通常のログハウスと比べて、短い材を利用して建てられるのが利点。ポスト&ビーム構法よりもより丸太組構法に近い仕上がりになります。
ピース・エン・ピース(piece-en-piece)構法