健康のために森の中を歩くことを森林浴と呼びますが、人はなぜ森の中に入るとやすらげるのでしょう。一説には、500万年前に地球に誕生した人類は、現代に至るまで森の中で過ごしていたため、本能的にリラックスするということ、そして、木材がフィトンチッドという物質を発散していることがひとつの理由と考えられています。
フィトンチッドは1930年頃、ロシアのトーキン博士によって発表された物質です。身動きができない樹木が、微生物や害虫から自分の身を守るために発散している物質で、これを人間が吸い込むことで、自律神経が安定し活力が増すことが科学的に証明されています。木はログハウスとして完成した後も、しばらくこの森林浴効果が続き、人間をリラックスさせてくれるのです。