ハンドヒューンログハウス

まさに職人手づくりのログハウスです。伐採した太い丸太を使用し、ドローナイフを使って木の皮を1本1本剥くことから作業を開始します。そのため、ログハウスの完成後もドローナイフで削った跡が残っており、人の手が入っているという人間的な温かみがあります。その後、チェーンソーを使用して、丸太のノッチ加工、グルーブ加工をしていきますが、丸いものと丸いものを組んでいくので、加工には熟練した技術が必要。大きなコンパスに水準器を組み合わせたスクライバーと呼ばれる道具を使って、下の丸太の丸みを上の丸太に写し込み、チェーンソーで複雑なカーブを削っていきます。丸太と丸太をより密着させ、左右にもずれないように、永年かけて精度が高いさまざまなノッチが開発されてきました。
ハンドヒューンログハウス
ハンドヒューンログハウス
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ハンドヒューンログハウスのノッチの種類

丸太組構法で、上下の丸太が交差する部分の加工法。いくつかの種類があり、改良に改良を重ねていって生まれてきたものです。

ラウンドノッチ

ラウンドノッチ

最も基本的なノッチの方法。下の丸太のカーブを上の丸太の下部に写し取ってチェーンソーで削り、半円形に削って積み重ねていきます。丸太が乾燥するとすき間ができ、また横ズレがしやすいため、現在はあまり使用されていません。
サドルノッチ

サドルノッチ

ラウンドノッチの変型で、丸太が乾燥してもすき間が出にくいように工夫して生まれたものです。形が馬の鞍(サドル)に似ていることから名付けられました。
ウェッジノッチ

ウェッジノッチ

丸太の上下を斜めに削り、交差部ががっちり合わさるノッチ。すき間が出にくく、横からの圧力にも強いことから、地震が多い日本でよく用いられるノッチです。
※BESSのハンドヒューンログハウスは、このノッチを使用しています。
ダブテイルノッチ (dovetail  notch)

ダブテイルノッチ (dovetail notch)

丸太のノッチ部分を角材にし、アリ加工を施して組んでいく構法。ノッチの形が鳩の尾(dovetail)のような形になっていることから、この名前があります。開拓時代を想像させてくれる仕上がりになることから、北米で人気があります。
バット&パス(butt&pass)

バット&パス(butt&pass)

バットメソッドともいいます。butt (ぶつかる)、pass (通りすぎる)の加工法で、ノッチを組まずに1段ずつ交互に丸太をぶつけていく方法です。上下間の丸太の欠き込みを行わないことから、加工も安易でよく用いられます。通常は、ホゾとホゾ穴で固定し強度を高めている場合が多いようです。バット&パス構法で建てるには構造計算をしたうえで、国土交通大臣の許可を得ることが必要です。