マシンカットログハウス
マシンカットの歴史はまだ新しく、50年ほど前にフィンランドで生まれたものです。それまでは、世界のログハウスはすべて手斧などの道具を使ってハンドヒューンで仕上げられていました。マシンカットのログハウスが誕生後、ログハウス用の製材機は日々発達をし、さらにコンピュータを組み込むことによって、より精度が高いログ材が作れるようになりました。丸太の上下に付ける実(さね)加工も複雑なものができるようになり、密封性も増してきました。マシンカットログハウスの利点は、品質が安定しているうえに大量生産ができること。ハンドヒューンログハウスは手作りの部分が多いため、ログビルダーの技術力に左右されますが、マシンカットでは均一化が計れます。もうひとつの利点は代替えが可能なこと。ハンドヒューンログハウスでは、下の丸太の上部のカーブに合わせて、上の丸太の下部をカットするので、壁組みの途中でログ材が1本ないだけでも組めなくなってしまいます。しかし、マシンカットのログハウスでは、代替が可能なので問題なく建てられます。
ファインカットログハウス
マシンカットログハウスの丸太の形状
丸ログ
ハンドヒューンログハウスと同様に丸くカットされています。マシンカットでは通常、丸太の上下に実(さね)と呼ばれる凹凸の加工が施されます。丸太がもっている自然な形を生かしたもので、野趣に富んでいます。
楕円ログ
いかにもログハウスらしい丸ログにしたいけれど、家具の収まりが気になるという人におすすめなのが、このログ。丸太のアールがゆるやかなので、圧迫感もあまりありません。
タイコ型ログ
丸太の上下をカットし、タイコのような形をしていることからこの名前があります。仕上がりは、ハンドヒューンログハウスに近いのですが、上下をカットしているので上下の丸太の密着性が高まっています。
D型ログ
断面がD型になるログ。北欧ではあまり見られず、北米型といってもいいログタイプです。外壁がログハウス特有の丸になり、内壁は板張りのようなまっすぐの壁になることから、家具が置きやすく掃除がしやすいという理由で人気です。
角ログ
外壁も内壁も板張りのような仕上がりになり、非日常感は少し薄まるものの生活がしやすいことから多く取り入れられているログです。モダンなインテリアにもよく似合います。
ラミネート加工ログ
丸太の真ん中(心材の部分)からカットし、背中合わせに接着した材。樹齢が長い心材は堅く、ひび割れも起こりにくいのに比べて、樹齢が短い辺材はやわらかく傷が付きやすく、しかもひび割れがしやすくなっています。辺材を真ん中に閉じ込め、心材を外に出すことによって、傷つきにくくひび割れやネジレも起こらない材にしたのが、ラミネート加工ログです。現在、北欧のログハウスのログ材として主流になってきました。
※BESSのファインカットログハウスは、ラミネート加工の角ログを使用しています。
マシンカットログハウスのノッチ
プロジェクトノッチ
各コーナーで交差するログを半段ずつずらして、ガッチリと組み合わせるノッチ。強度が大変高く、耐震性に優れています。